カポナータは日本でもかなり有名な
イタリア料理だと思います。
フランスではラタトゥイユ。
一般的にはナスやパプリカ等のトマト煮込みです。
実際の定義としては、
トマトやナスは関係なく、
ビネガーを使い、
甘酸っぱく仕立てた野菜の煮込み料理です。
日本ではビネガー煮込みというのが
馴染みがなく、
トマトが一般的になったみたいです。
しかもこのカポナータ、
本来は魚(cappone=ホウボウ)の
煮込みです。
ホウボウ。エラの綺麗な魚。
しかも歩きます。上品な白身です。
しかしまた複雑でイタリアでカッポーネというと、
普通はクリスマスの時に食べる去勢した雄鶏の事。
エラを鶏に見立てたのかはわかりませんでした。
日本では鶏魚といえば、イサキ。
どこか鶏っぽいような。
このペッシェ・カッポーネで有名な料理が、リグーリアのカッポンマーグロ。
なんというか、すごい料理です。
話はカポナータに戻ります。
元々は魚の煮込み
段々と庶民に伝わるにつれ、
カサ増しで野菜が増えていき、
遂には野菜のみになったとか。
よくあることです。
今週はズッキーニとサラダラティーナ蕪が
たくさん採れていますので、
ズッキーニとカブ、玉ねぎにつなぎのとろみとして、
ナスを加え、イタリアのトマトの水煮を加え、
野菜の水分だけで煮込んでいきます。
仕上げに赤ワインビネガー。
にんにくを香りが出るように炒めた後,
ざく切りのタマネギを炒めます。
(ニンニクはしっかり色付けることで、嫌な香りがなくなります)
そして、今週からはニンニクも玉ねぎも自家製。
それぞれをソテーした後、
イタリアのトマトを入れ、
蓋を閉めて野菜の水分を引き出すように
ストゥファート(蒸し煮)にしていきます。
トマト缶は味わいが濃く重みがあるので、
それに合わせて揚げた野菜ですが、
今回はピュアな水煮トマトなので、
それに合わせて、野菜はソテー。
軽さが出ます。
しっかりと火が入って、
全体にまとまりと照りが出た所へ
赤ワインビネガー、
ソテーした蕪の葉をいれ、
急冷したら完成です。
一般的なカポナータより
サッパリとしていてたくさん食べられます。