ワインの話。
南イタリア・カンパーニア州。
ナポリのある州です。
この州の高名なワインといえばタウラージ。
南のバローロとも称される長熟でパワーのあるワイン。
サルヴァトーレモレッティエーリのタウラージ。
噛まずに言えるとなんともカッコいいです。
日本ではあまり馴染みがないのですが、南イタリアで高級ワインが1番多いアペラシオンではないでしょうか。
サルヴァトーレモレッティエーリはタウラージを始め、
同じアリアニコというブドウで造るイルピニアアリアニコ、
白ワインのグレコディトゥーフォ、フィアーノ、
輸入はないですがロゼを造っています。
この造り手の畑は誰の畑にも隣接していないので、他からの影響を受けません。
(当然ですが、農薬を隣の畑が使えばその影響を受けます)
それは自分のやりたい事を発揮できるという事でもあります。
また、最上級キュヴェのタウラージリゼルヴァとタウラージ、イルピニアアリアニコは全て同じ畑のブドウ。
タウラージはその魅力を発揮するのに10年はかかります。
よって選ばれたブドウ・樽のワインのみがタウラージとなります。
そのタウラージには適さなかったワインがイルピニアアリアニコとなります。
ポテンシャルの高いブドウが使われていて、
カジュアルな金額で早く飲み頃を迎えるのに、エレガントさや気品を楽しめます。
オススメです。
そして特筆すべきはフィアーノ。
グレコもグレコらしい厚みとお茶の様な風味を感じ、キレイな仕上がりですが、フィアーノの透明感と青リンゴの様な爽やかさ、南らしい果実味、酸の通ったミネラルは秀逸。
状態のよさをダイレクトに感じる事のできるワインでもあります。
フィアーノ・グレコ・アリアーニコはたまにグラスでもお出ししてます。
どれも入荷から小1年経って落ち着いて来ました。
タウラージ2011年はようやく開いて来たかなという感じ。
オススメというにはもう少しかかりそうです。
エレガントで気品ありながら南のパワーを感じるワイン。
オススメです。