“コルドネッティ”cordonettiもしくは、”コルドネット”cordonettoという
エミリアロマーニャ ボローニャの郷土パスタ。
モンテでは魚介と合わせて定番でお出ししているパスタですが、
かなりローカルな麺なのでイタリアでもほとんど見かけることはありません。
細い紐を意味するコルドネット。
ギターの弦に見立てたキタッラ。
鶏の気道に見立てたガルガネッリ。
耳たぶに見立てたオレキエッテ。
笛に見立てたトロフィエ。
貝に見立てたコンキリエ。
蝶に見立てたファルファッレ。
これぐらいにしておきます。
このようにイタリアには形状に見立てた様々なパスタがあり、その1種です。
家庭ごとのコルドネッティ(コルドネット)があり、その形状もロング麺ということ以外は様々でルーツもはっきりとしませんでした。
細い紐と言っても麻紐と毛糸では細いということにはかなり違いがあるので、それが違いになってきているのだと思います。
全部コルドネッティ(コルドネット)です。
比較的分厚く伸ばして切るというのが一般的で、
モンテのコルドネッティ(コルドネット)は厚く伸ばし、細く(タリオリーニと同じ幅)カット。
通常折り込まないで生地を伸ばしていくのですが、ハリと歯切れのある麺に仕上げたいので、コルドネッティだけは1度折り込んだ後に乾燥しています。
厚い分乾燥が難しく、極端に湿度の高い時期や低い時期は作れません。
写真では伝わりづらいですが、タリオリーニやタリアテッレの4~5倍は厚いです。
夏のタオルケットと昔の掛け布団ぐらい違います。
カットしてからまた乾燥。
まとめて冷凍します。
カラスミと合わせたり白エビと合わせたり。
この時期のオススメは
モンサンミッシェルのムール貝。
ムール貝を刻んだラグーソースやムール貝を白ワイン蒸しにして、
そのスープをしっかりと吸わせたボンゴレ風もオススメ。
ボンゴレ風は冷凍パスタでもご用意します。