キャンティでも最上のエリア ガイオーレ・イン・キアンティにある、サン・ジュースト・ア・レンテンナーノ。
ペルカルロをフラッグシップで造るサンジュストアレンテンナーノはかなり有名ですので、
造り手についてあえて私が書くことはないかと思いますがキュヴェについていくつかとインポーターについて少し書いておきます。
まずはペルカルロとサンジュストアレンテンナーノの畑について。
サンジュストアレンテンナーノはメインとしてサンジョベーゼを栽培。他にメルロー、トレッビアーノ、カナイオーロも育てています。
Percarlo ”pe”rは〜へ。
”カルロへ”と名付けたワインはサンジョベーゼ100%のIGT規格のワイン。
つまりスーパータスカン(スーパートスカーナ)です。
サンジュストアレンテンナーノの畑はキャンティクラッシコのエリアにあり、
実際に2種のキャンティを生産しています。
しかもサンジュストアレンテンナーノは全てのサンジョベーゼを同じ畑で育てています。
なぜIGTなのか。
1983年がファーストヴィンテージのペルカルロ。
1996年まではキャンティクラッシコはサンジョベーゼ100%での生産が認められていませんでした。
(現在ではキャンティクラッシコ・グランセレッツィオーネはサンジョベーゼ100%が義務付けられています)
サンジョベーゼにこだわりを持つサンジュストアレンテンナーノはサンジョベーゼ100%でフラッズシップのワインを作る為に国の規格ではなく、自身が満足するワインを作るためにIGTとなったわけです。
先述の通り全てを同じ畑で育てるので、
ペルカルロ→キャンティクラッシコリゼルヴァ”バロンコーレ”→キャンティクラッシコ→トスカーナロザート”フオーリミズーラ”の順で選果の元ブドウを収穫(実際はペルカルロは完熟のため、収穫は遅いです)。
なので、ロゼワインにはフオーリミズーラ=残された物という名が付けられています。
このロゼワイン。
色合いはRosato(ロゼ)というよりRossato(赤みが かった)というほうが近い色調。
味わいは酸味が通り、果実の旨みを感じる圧倒的な完成度です。
サンジュストアレンテンナーノのワインは全体的に手に入り難いですが、
ロザートは入手しやすいのでぜひお試しください。
完成系に近いロゼワイン。オススメです。
インポーターについては次回。