モンテではサンテベルトーニという造り手のホワイトバルサミコを使用しています。
販売もしており、優しい甘さと酸味で好評いただいております。
有機栽培のソーヴィニョンブランのみを使用。
原材料もモスト(濃縮ブドウ果汁)とワインヴィネガーのみ。
ピュアで綺麗さがあります。
ラベルにはホワイトバルサミコやBalsamico Biancoという表記がありません。
昔はあったのですがなくなりました。
このホワイトバルサミコというのがかなり曖昧かつ複雑な物です。
まずはバルサミコとIGP/DOPの説明から。
バルサミコ酢は発酵させたブドウ果汁とモスト、ヴィネガーを混ぜ、木樽でゆっくりと熟成させた物です。
IGP/DOPは原産地統制呼称の法律。
ワインやチーズでも原材料や製法、産地が決められているものがあり、シャンパーニュやキャンティは有名かと思います。
IGPからより細かく産地や製法を指定したのがDOPです。
IGPモデナバルサミコも使用するブドウ品種・製法・生産地域・最低熟成年数・2%以下のカラメル以外の添加物の不使用・使用する樽材まで指定されています。
DOPはトラディツィオナーレという呼称で、
さらに細かくエリアを指定、瓶の形状まで指定があります。
当然ただのバルサミコよりIGPバルサミコ、IGPバルサミコよりDOPバルサミコが高価です。
ホワイトバルサミコは熟成させていません。
つまり、IGP基準を満たすことが出来ません。
なので、ホワイトバルサミコというのは法定としては存在しません。
となると問題は品質が玉石混交となります。
中にはショ糖や添加物が含まれているものもあります。
ラベルにホワイトバルサミコと表記があっても美味しくないものや
なくても美味しい物があります。
ちなみにBio認証とIGP/DOPはまた別の話。
これだけはテイスティングする以外に見分ける方法がありません。
サンテベルトーニもAgrodolce di Montegibbio Bianco Condimento Alimentare
=モンテジッビオで造った甘酸っぱい白い調味料としか書かれていません。
昔はバルサミコと表記があったのですが、なくしてしまいました。
IGPモデナバルサミコも生産している為、その区別が目的かと思います。
美味しいホワイトバルサミコをどうぞ。