シングルオリジンは近年コーヒーによく使われる表現で単一農園で生産されたものを表す言葉です。
神野のお米はシングルオリジンです。
表現はふさげていますが、何が言いたいかというとこれは小規模生産ではとても大変な事なのです。
お米を栽培するには多くの機械が必要です。
イメージにあるのは田植え機や刈り取り機でしょうか。
それぞれが外車くらいの金額がしますので年1回しか使用しないこれらを所有する事は難しく、レンタルもあります。
トラクターは登場回数が多く、簡易的なタイプもあるので持っている方はそれなりにいらっしゃいます。
重要なのは乾燥。
収穫したお米は乾燥させてから籾擦りをして、玄米となります。
もちろん昔ながらの方法で乾燥させる事もできますが、中々現実的ではありません。
そこで使うのが乾燥機。
神野家の収穫量としても一度に1tのお米を投入できる大型の機械が必要で、これを個人で所有している人はとても少ないです。
ない場合は農協などに委託するのですが、委託した場合各個人毎に行うのではなく、その日に持ち込まれた米をまとめて乾燥させます。
そして、籾擦りを行い持ち込んだ量に応じて袋詰めします。
つまり、誰が育てた米かわからなくなるのです。
これがお米において生産者を特定して買うことを難しくしています。
神野のお米はお米の発芽から田植え、稲刈り、乾燥、籾擦り、精米その全てを個人で行っております。
まさにシングルオリジン。
オススメできるお米なのです。
ちなみに田植え機もコンバインも所有しています。
来年の田植え用に一部のお米は取っておきます。
春には塩水につけ選別し、発芽させていきます。