前回長くなりすぎた為に2部構成です。
サンジュストアレンテンナーノは現在ラシーヌと日酒販という2社が手がけています。
ペルカルロを知ったのは2000年頃にイタリアのエノテカで紹介されてから。
圧倒的なスケールと伝統を重んじるスタイルに驚愕。
その頃にワイナートで紹介され日本でも有名になっていきました。
その当時は八田商会(現・(株)八田)とその販売を行うサンリバティー、オーデックスが輸入販売しておりました。
私が日本で出会った時はメインインポーターがオーデックス。八田商会はキャンティの2種を輸入する状況で、残りのアイテムはオーデックスの物のみとなっていました。
オーデックスの輸入するサンジュストアレンテンナーノも十分美味しく、インデント品と比べると状態はよかったです。
この当時はロザートの輸入はなく、存在すら知りませんでした。
15年くらい前に日酒販が輸入する形でロザートを知ったのですが、酸がなく、エキス分だけが突出し、魅力を感じる事はできませんでした。
日酒販はそこから全種の輸入を手がけるようになります。
2017年頃にサンジュストアレンテンナーノのメイン出荷先であったドイツでの需要が減り、そのタイミングでオーデックスもポートフォリオを見直す事となり、かねてよりの付き合いがあったラシーヌ(八田商会で輸入を開始したのは現在のラシーヌの社長です)が輸入を開始しました。
初めてラシーヌの輸入するサンジュストアレンテンナーノを飲んだ時に驚きました。
簡単に言うとイタリアで飲んだペルカルロよりも美味しい。
キャンティクラッシコも含めて、
果実は溌剌とし、スケール感がありながら繊細。アマローネにも通じる風格。
開くのに時間のかかるイメージのバロンコーレも輸入から1,2年で美味しく飲めます。
オーデックス品と比べても、旨みのフェーズが変わった印象でした。
印象の悪かったロザートもこんなに美味しいワインだったのかと驚きました。
ラシーヌの輸入するサンジュストアレンテンナーノは数が少なく、日酒販の物に比べると高いのですが、
ぜひお飲みください。
日酒販の物についてはコメントを差し控えますが、これがサンジュストアレンテンナーノの姿だと思われたくないです。
サンジュストアレンテンナーノのキャンティクラッシコは
輸入から2年くらいかけてからが真価を発揮するのですが、
ラシーヌは輸入から1年置いてから出荷してくれているのもありがたい点です。
少し多めに買って数年かけて変化を楽しむのも面白いです。
本当の姿のファットリアサンジュストアレンテンナーノ。
オススメです。