ボルゴアンティコはヴェネト州のプロセッコの造り手です。
プロセッコはヴェネチア北部のコネリアーノからヴァルドッビアデーネに跨る丘陵地帯で育てたグレーラというブドウから造るスパークリングワイン。
多い年には年間3億本ものワインを造る、イタリア最大のスパークリングワインの産地です。
醸造は主にシャルマー方式と言われるタンクにて行います。
(カデイザーゴのような一部の例外はあります)
カデイザーゴについてはこちら。
ボルゴアンティコのプロセッコはモンテでもオープン以来ずっとグラスで提供しています。
柔らかで青リングのようなテクスチャー。
鮮度の良いフレッシュさがあります。
シャルマー方式からくるフレッシュさでもあるのですが、ボルゴアンティコは畑と醸造所がとても近く、収穫から10分以内に運ぶ事ができます。
また、果汁やワインがチューブを通る際も二酸化炭素を使い、極力酸化させない造りをしており、それが爽やかな新鮮さを産み出しています。
また、近年は失われつつあるヴェルディーゾというブドウを守るために”ヴェルディ”というキュベも造っています。
ヴェルディはフリッツァンテ(発泡性の弱いスパークリングワイン)としてリリースされています。
ヴェルディはシャルマー方式ではなく、メトード・アンセストラルでの仕込み。
ブドウの果汁を発酵させると自然と二酸化炭素(炭酸ガス)が発生します。
その酵母ごと瓶詰めしてして、発生するガスも閉じ込めるのが田舎式とも言われるメトード・アンセストラル。
(白ワインでも状態の良いものが微かに発泡性を帯びている事があるのは、残存した酵母の発酵の為です。もちろんそれが不快な香りを発生させたりした場合は腐敗と呼びます。)
泡は柔らかですが、酵母からくるコクがありオススメです。
裏ラベルにも「澱とよく混ぜることで今までにない感覚が味わえます」とあるほど重要な要素。
しかし、ダメなビオワインにありがちな濁っていて、雑味のあるものとは全く違います。
ボルゴアンティコは昔、プロセッコ ”ニーザ” コッリトレヴィジャーニProsecco Nisa Colli Trevigianiというキュヴェも造っていたのですが、ヴェルディはニーザに近い印象。
フリッツァンテとも表記があり、通常のプロセッコに比べると泡が柔らかく、酵母のニュアンスを楽しむことのできるワインでしたが、惜しまれつつ無くなってしまいました。
個人的にはこちらも惜しまれつつ無くなった池の上のアパートメントを思い出すワインです。
詳細を調べることが出来なかったのですが、ヴェルディのラベルデザインでNisaとあるワインがありますので何かしら繋がりはあるのかと思います。
プロセッコはいつでも飲めます。
販売もしています。
https://osteria-alimentari-monte.tokyo/products/ボルゴアンティコ-プロセッコ-ヴァルドッビアデーネ
ヴェルディは近く入荷予定。
オススメです。