ワインはブドウを潰して果汁を搾り、発酵させて作るのですが、その際に果皮や種子、梗を取り除かずに搾り発酵させる事。
ちなみに黒ブドウでも皮を取り絞れば白ワインが出来ます。
流行ってますが、全房発酵は手法ですので、良いとか悪いとかはありません。
果皮や種子から来る苦味や味わいに奥行きがでる場合が多く、青々とした清涼感のある果実味と酸味が通る場合もあります。
しかし、全房発酵のスパークリングワインというのはとても珍しいです。
Borgo Antico Verdì – IGP Colli Trevigiani Vino Frizzante
ボルゴアンティコ ヴェルディ コッリ・トレヴィジャーニ・ヴィーノ・フリッツァンテ
ボルゴアンティコの紹介でも触れたワインです。
生産者が減少し続けている地ブドウ”ヴェルディーゾ”100%使用。
ステンレスタンクで発酵し、瓶詰め。
そこからさらに残糖を利用して、瓶内発酵していきます。
3/4シャンパーニュ方式といったところ。
フリッツァンテとあるように泡は優しく、柔らかめ。
澱としっかりと混ぜる事でその優しさに奥行きが生まれ、完熟した洋梨の様な複雑で高貴な香りが楽しめます。
今はなくなってしまったボルゴアンティコのニーザを彷彿とさせるキュヴェです。
ニーザも全房ステンレス発酵でした。
オススメです。