イタリアにはいくつかの煮込の表現があります。
茹でる=ボッリートBollitoや
蒸し煮にあたるストゥファートStufato、
ゆっくりと煮込むブラザートBrasato。
ストゥファートの語源はストーブを意味するストゥーファ、
ブラザートは炭を意味するブラーチェが語源。
必要最低限の水分を加え、蓋をすることである程度の熱を加え調理するのがストゥファート。
ブラーチェはたっぷりのワインや煮汁でゆっくりと詰めるように煮ていきます。
なんとなく名前と調理法が繋がってきたかと思いますが、基本的には人によります。
その他にもストラコットstracottoやウミドumido、ラグーragu、スペッツァティーノspezzatinoと本当に色々な煮込方があります。
とても長い前置きを経てようやく出てきたスペッツァティーノ。
一口大に切ったお肉を煮ていくのがスペッツァティーノ。
モンテでは広島レモンと煮込むスペッツァティーノをよく作っています。
宮崎県産のまるみ豚を一口大にカットした後、小麦粉を振り焼き付け、
ニンニク、アンチョビ、レモンの皮を入れ香りを出した後にソテーした豚肉と白ワイン、レモンの果肉と果汁で煮込んでいきます。
スジや脂が柔らかくなったら完成。
水分の少ない付け合わせがよく合いますので、今回はたっぷりの自家製野菜のグリルを添えました。
シンプルにお芋のローストのみでもオススメ。