BLOGブログ

BLOG

9

10月からフランス産家禽が禁輸となります

記事一覧

フランスは言わずと知れた家禽大国。

国鳥は鶏。スポーツメーカーのle coqも鶏です。

もちろんフランス料理には鴨やフォアグラが欠かせません。

シャラン産鴨というのを聞いたことがある方も多いと思いますが、シャランもフランスです。

その他にもうずらや鳩、ほろほろ鳥や七面鳥。もちろん鶏の飼育も盛んでそのクオリティは世界最高峰です。

同じく家禽大国といえばハンガリーですが、こちらはお手頃で品質の高い家禽を育てています。

そのフランス産の家禽が日本(だけではなく世界の多くの国)で輸入禁止となります。

理由は鳥インフルエンザ。

数年前から日本を始めとした世界各国で猛威を奮っており、発生のたびに殺処分及び近隣生産者を含む移動禁止措置が取られます。

もちろんフランスでも度々発生しており、その度に禁輸と解禁を繰り返していました。

これからは当面の間入ってきません。期間は不明です。

理由は鳥インフルエンザのワクチン。

この鳥インフルエンザ。先述も述べましたが有効なワクチンがあります。

しかし、不活化ワクチンである鳥インフルエンザワクチンを打ち症状が抑えられると、ウイルスを保菌している鳥かどうかがわからなくなってしまい結果的に被害を拡げてしまう恐れがあるということで多くの国で認可していませんでした。

鶏は飼育日数が短く、価格も安い為、ワクチンの費用をペイできないというのも理由の一つです。

しかし、フランスのメインは高品質・高価格の家禽。

また、発生のたびに何千・何万という数の鳥を殺す事を避けるという人道的措置も考えて、フランスでは鳥インフルエンザワクチンの接種を開始しました。

この事によりフランスからの家禽は日本の対応が変わらない限り輸入されることはありません。

(正確には9月までに屠殺し、出荷している品があるため冷凍品等はしばらく流通します。

また、オーストラリアを経由することで輸入ができるという話もあるのですが、これに関しては調べることが出来ませんでした。)

2023年現在ではイタリアからの豚肉および豚肉加工品は数年前から禁輸が続いており、世論としてもこの事態を変えようという流れはありませんので、国の防疫システムが変わることはしばらくなさそうです。

美食家の政治家が動けば別でしょうが、料亭での食事には縁遠い物が多いのでそれも期待出来ません。

ヨーロッパに関してはフランスの情勢次第で他国も賛同する可能性があります。

現在ワクチンを打たない方針であるアメリカが接種の方向に舵を切れば、アメリカ様のお肉を買わない訳にはいかない日本はワクチン接種の鳥肉の輸入を解禁するでしょう。

(アメリカだけの特例となる可能性も否定できませんが)

皮肉ですが日本へフランスの家禽が入ってくる道はこれしかないのかもしれません。

少し前より価格は上がっていますが、フランス産の家禽のとりあえずの食べ納めしておいてはいかがでしょうか。

ALTRI

今までのブログ

PAGE TOP