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ワインを壊すものとは

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どんなに素晴らしいワインであっても、

気の合わない人との食事や

香水をつけた人物が近くにいたり、

体調が良くなければ当然ワインは美味しくありません。

その他にも外的要因でワインを楽しめない事は

いくつもありますが、

根本的にワインを壊すもの。

それは紫外線と温度です。

しかし、温度が管理されているのに光が当たり続けるというのは、

それはそれで特殊な環境かと思いますので、

つまり温度管理です。

(ガラスのセラーも当然紫外線カットされています)

温度管理がワインを扱う上で

とても大切な事。

ワインを造る事や

ブドウを育てる大変さに

畏敬の念を払うからこそ大切な事です。

造り手の元でどんなに素晴らしいワインでも

温度管理が徹底されなければその魅力は失われます。

この温度管理というのが中々曲者。

ワインが消費者の口へ入るまでには、

様々な人の管理が必要となります。

まずは、生産者。

蔵を管理するのは当然生産者の仕事です。

この意識が無い人には素晴らしいワインは造れないとは思いますが、

杜撰な管理やブドウ栽培により

醸造に問題がありながら、

自然派という事で誤魔化している生産者も少なからずいます。

このケースはワインの状態とは別問題かなとは思います。

熟成を経たワインは当然出荷をするのですが、

ここからはインポーター(輸入業者)の仕事。

生産国内でも集荷までの間に外へ置かれたり、

(これに関しては造り手の意識もありますが、その話し合いも含めての管理です。

外へ置くなと言ってもそう簡単には理解されません。)

トラックの冷蔵スイッチが入っていなかったり、

港での積み下ろしの際に放置されたり、

積み込まれたコンテナが船上で高い温度に晒されたり、

港の冷蔵倉庫でも入り口付近では温度が上昇したり、

これらを徹底することはとても大変ですが、

それこそインポーターの仕事。

どのワインにも定型句のように

リーファー(定温)コンテナ使用と

表記されていますが、

それだけでは意味がないです。

このことを完璧に徹底している業者は

ラシーヌやフィネス、

ラフィネなど日本でも数社ではないでしょうか。

クオリティが次いでいる業者としては

BBRやサンリバティー、

エヴィーノが思い付きます。

インポーターは原則として小売りをしません。

日本での酒販は卸売りと小売りに分かれています。

ざっくりというと酒屋に販売するのが卸売り。

飲食店や消費者に直接販売するのが小売り。

免許が違います。

もちろん、卸売り・小売りを両方手がける会社や

自社で小売り免許を取得し、直接販売するインポーターもあります。

あくまで原則です。

なので、インポーターは酒屋へワインを販売します。

なので、この先は酒屋(小売店)の仕事。

酒屋といっても飲食店に卸す業者や

店頭に並べるワインショップやスーパー、

ネットショップやデパートなど様々な業種があります。

簡単にいうと、全てのワインを

ワインセラーに入れていないお店は全てアウトです。

輸送中(飲食店への配送や顧客への宅配便の際)に

冷蔵輸送しないのもアウトです。

冬であっても荷捌き場所やトラック内は室温ですのでアウトです。

外気が5℃であっても、魚を常温で送るということはないのでお分かりかと思います。

スーパーやデパートでの管理はもう言わずもがなな所がありますので、

今更言及しません。

まあ、全ての販売場所においてそんなことを言っていたら、

ワインを売ること自体が難しくなってしまうのが

分からなくはないのが難しい所です。

しかし、日本酒では生酒を常温販売しているのを

あまり見かけないことを考えると、

ワインに対しては

冷遇だなと思います。

問題はクオリティを謳うショップや

レストランではないでしょうか。

レストランの部屋セラーも温度管理は限界があります。

さも、ワインに対してこだわっていますというスタイルをとりながら、

杜撰な管理。

その管理では消費者に状態の意味を伝えることは出来ません。

というか、ワインに携わる人の中で状態の意味を

理解している人があまりに少ないのです。

その理由も明快で、状態の悪いワインを飲みながら、

状態はどうのと考えているから。

これではいつまで経っても分かりません。

状態の良いワインを出すお店で働いている

ワインに対して知識のない人の方が

状態の良し悪しが分かったりします。

頭で考えず、直感で触れているからでしょう。

以前イタリアワインで有名な酒屋に案内された際に驚いたことがありました。

セラー外に置かれるワイン。

本人はエアコンにて管理しているので大丈夫なつもりでしたが、

閉口してその場をさりました。

これでイタリアワイン界で有名というのだから

本当に前途多難な世界だなと痛感しました。

それは完璧な管理をするインポーターが

増えて行かないことからも感じます。

毎度の事で話が蛇行しております。

ワインを壊すのは杜撰な温度管理です。

そして、美味しいワインを手に入れるには

美味しいワインを造る生産者のワインを

温度管理を徹底しているインポーターから、

温度管理を徹底している酒屋から購入する。

これに尽きます。

後は購入した消費者はワインセラーに入れて、きちんと落ち着かせてから飲む。

以上。

本当は簡単な事なのに難しい事。

ALTRI

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