エドアルドヴァレンティーニというワイン。
エドアルドヴァレンティーニの産地は
アブルッツォ州。
ブドウはトレッビアーノ(白)、
チェラスオーロ(ロゼ)、
モンテプルチャーノ(赤)。
これを聞くと、イタリアワインに少し詳しい方は
カジュアルなワインを連想すると思います。
ただ、現在栽培されている多くのこれらのブドウと
ヴァレンティーニの育てるブドウは
遺伝子から異なります。
これ以上難しい説明は省きますが、
多くの収量を得る為に選ばれ作られたのが
今のイメージにあるトレッビアーノ達。
伝統的なトレッビアーノや
モンテプルチャーノはそれとは異なり、
これを大切にしたのがヴァレンティーニ。
彼のワインは神聖とも称される哲学の元
生み出され、その収量は10hl/ha。
(伝わらないと思いますが、
世界最高値のワインロマネコンティは20〜30hl/ha、
ルロワで15hl/ha、
後述で触れる生産量でいえば6000本程。
ヴァレンティーニは異常なまでの収量制限です。)
赤ワインに関しては良年のみの生産で
多くても3000本程のリリース。
1600年代から所謂
今のビオワインという
生産方法を実施しています。
イタリアのロマネコンティと
称されるワインですが、
そんな安価な言葉では語れない
深遠な世界のあるワイン。
マダムルロワと並ぶ
理想と呼べるワイン造りをしている
ワインの1つです。
ちなみにモンテでロゼが¥25000.
赤が¥77000。高いです。
派手さはなく哲学を感じる。
そんな雰囲気。
味と価格が見合うのかはある意味微妙です。
旨味ではなく、圧倒的と言えるスケール感。迫力。
イタリアワインに携わる方には
1度は飲んで欲しい。そんなワイン。
本来のアブルッツォのワインの姿にこだわる
ヴァレンティーニは
その理念に賛同する方には惜しげもなく
自身のブドウを分け与え、
今はそのブドウを育てる生産者も現れつつあります。
こちらのご紹介はまた後日。