リドルフィはトスカーナ州シエナ近郊であるブルネッロディモンタルチーノの生産者。
モンタルチーノは言わずと知れたイタリアワインの銘醸地です。
その歴史は意外にも浅く、DOCG認定は1966年。
その当時は30社のみがワインを生産していました。
今となっては300社を超える産地で玉石混交状態。
はっきりいえば美味しくないブルネッロは文字通り腐るほどあります。
一般的なブルネッロは小樽やバリックを使用し、低収量。
凝縮感があり、アタックが強い。
重心は低く重い。
加えて、酸度が低い物が多く、分かりやすさを追求したものが多いです。
というか、このようなワインが世界的に求められ、それを満たすことができるブルネッロが地位を確立し、ブランディングに成功したと言えます。
もちろんブルネッロにも優れたワインは多くあります。
その中の一つがリドルフィ。
リドルフィのワインはブルネッロディモンタルチーノの中では若干異質です。
その酒質は静謐。
筋のしっかりと通った酸とエキスの濃さ。
どこまでもエレガントでありながら骨格は太い。
重心が高いまま全てがまとまっており、幅広い料理と楽しむことができます。
アタックの強さを求める方の選ぶブルネッロとは違いますが、異次元の品質を楽しむことのできるブルネッロ。
オススメです。