フランス・モンサンミッシェルで採れるムール貝は海産物で唯一AOC(原産地統制呼称)を取得。
海にブッショ(杭)を立てて養殖しています。
モンテでは解禁時期は定番で取り扱っています。
まずはムール貝について。
ムール貝の和名はイガイ。イタリア語ではコッツェCozze。
原産地は地中海や大西洋です。
イガイの白ワイン蒸し。
これではなんとも食欲がそそられないと言うことで、ムールと呼ぶことになったのかと思います。
日本においては外来種となるわけですが、日本中で定着しており、広島県の宮島ムールや北海道の余市ムールといったブランドもあり、広く養殖されています。
日本に定着しているのはムラサキイガイ。
原産地は地中海。
なので、南仏やスペインのブイヤベースやパエリヤに使われているムール貝はムラサキイガイです。
殻のサイズは10cm程で見た目のインパクトもあります。
イタリアでは詰め物をしたりして食べることもあります。
モンサンミッシェルのムール貝はヨーロッパイガイ。
原産地はフランスや北欧です。
大きさは大きくても6~7cm、多くは4cm前後で、細長い形状をしています。
なんといっても味の濃厚さが違います。
正直に言うとムール貝はあまり好きではなかったのですが、このムール貝を食べて驚きました。
小粒ですが、濃厚。圧倒的な旨味です。
1年養殖の余市ムールは小粒で見た目は近く、味わいは近いのですが、品種はムラサキイガイ。
やはりモンサンミッシェルのムールは別格です。
提供方法ですが、
1番は白ワイン蒸し。
その白ワイン蒸しをシンプルにコルドネッティ(コルドネット)に絡めた、ボンゴレ風もあります。
(ボンゴレはアサリという意味ですので、混乱する表現です。)
コルドネッティ(コルドネット)は厚い細打ち麺。
こちらは殻を外して、冷凍でもご用意しております。
そして、コルドネッティのラグーソース。
トスカーナには貝のラグーがあります。
ムール貝と浜名湖のアサリを刻んで、自家製のトマトとゆっくりと煮込んだラグーを作り、仕上げにはカラスミ。
概念の変わるムール貝。
オススメです。