ポルケッタについては以前にも書きました。
内容は振り返り半分ですが、
焚き火の仕込みをして参りまして、今回はポルケッタが新しくなりました。
今までもポルケッタは作っていましたが、皮付きのバラ肉をロール状に巻いたもの。
本来のポルケッタは仔豚を丸焼きにするお祝い料理です。
イタリアの様々なところで見かけるポルケッタですが、
流石に丸焼きは見たことがありません。
逆にバラ肉のみを巻き込むポルケッタというのもあまり見かけません。
詰め物を合わせたり合わせなかったりして、
ロール状にした物はロートロと呼ばれています。
バラ肉のみのポルケッタは整形しやすく、
カットしても見た目が綺麗に保てるということで日本式ポルケッタと言えるかもしれません。
イタリアでポルケッタというと直径30~60cmはあり、
バラ肉で肩肉やもも肉、ヒレ肉をハーブと共に巻いて焼き上げていきます。
各部位を全て入れることで、本来豚肉を丸ごと食べるという料理を簡略化して表現している訳です。
今回のポルケッタはそれです。
バラ肉で様々な部位を巻いて焼き上げています。
バラ肉のみだと脂が強いので、ローストしていましたが、
ヒレや肩の部位があることでパサっとした赤身の部位もありそのまま薄切りで美味しく召し上がれます。
今回は薪に桜を使用していますので香りよくさっぱりとした仕上がり。
そのままハムとして召し上がったり、パンに挟むのもオススメ。
今週はパニーノでポルケッタをご用意しております。
夏は葉物が採れないので、自家製のトマトと玉ねぎ、きゅうり、サルサヴェルデでお出しします。
1つ注意点があります。
結着剤を使用しておりませんので、薄切りにするとどうしても各部位が離れてしまいます。
イタリアのポルケッタもスライスして切り落とし状態にして販売しているのはこの為です。
なので、ハムを包んでいるシートから剥がすと綺麗な版ではなくなりますのでご了承ください。